2015年10月19日

IAGG参加リポート

IAGG参加リポート

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2015年10月19日~22日、第10回アジア・オセアニア国際老年学会(The 10th International Association of Gerontology and Geriatrics – Asia/Oceania 2015 Congress: IAGG)がタイのチェンマイで開催されました。今回のテーマは「Healthy Aging Beyond Frontiers」で、各国の研究者が「Clinical Sciences」「Biological Sciences」「Behavioral and Social Sciences」「Policy, Planning and Practice」の4つのサブテーマに関する研究や取り組みを報告。機構からは秋山弘子特任教授、秋下雅弘副機構長が招待講演を行ったほか、飯島勝矢准教授と木全真理助教がそれぞれポスター発表を、GLAFS共同研究1のグループが研究成果を発表しました。
iagg_201510_2 華やかなオープニング・セレモニー

 

参加したコース生の感想

藤井文香 医学系研究科健康科学・看護学専攻  成人看護学分野 修士課程2年

第10回アジア・オセアニア国際老年学会は”Healthy Aging Beyond Frontiers”をテーマに、アジア・オセアニア地域の老年学者等が集い、老年学に関する最新の研究結果や知見を共有する事を目的として開催されました。テーマ通り、参加者はアジア・オセアニア地域にとどまらず、アメリカやヨーロッパなど45ヶ国、のべ1100人を超え、様々な発表や活発な意見交換が行われました。
研究トピックは老化そのものに焦点を当てたものから、高齢社会全体の問題、高齢者に対する医療、認知症高齢者に対するケア、高齢者へのケア提供者に対する教育、高齢者の栄養・ジェンダー・メンタルヘルスに関する問題など多岐に渡りました。
GLAFSからは、共同研究班G1の研究成果をポスター5演題、口頭1演題で発表しました。口頭発表の同セッション内では、G1が取り組んでいるadvance care planningに関連する複数の発表があり、各国の関心の高さがうかがえました。また、同セッションで認知症高齢者へのケアについて発表していたスウェーデンの研究者とadvance care planningを基盤としたその人らしいケアを実現することの重要性について意見交換する貴重な機会を得ることができました。
学会参加を通して、高齢者個々人やケア提供者、さらに彼らの生活をも捉えながら、高齢社会全体を取り巻く問題を多角的・複合的に考えていく必要性を改めて感じました。
iagg_201510_3 口頭発表の様子
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