2015年8月19日に、国際交流特別セミナー「中国高齢者法の現在とその課題」が開催されました。これは香港中文大学法学部で高齢者法の教鞭をとっておられるMimi Zou氏と、共同研究者であるオックスフォード大学Ethoxセンターで生命倫理を研究しておられるMichael Dunn氏が来日されたことから実現したものです。両氏は、現在、中国高齢者法の教科書を執筆中で、その幅広い話題の中から2012年に成立した高齢者の権利保護法と、近年成立予定の高齢者虐待防止法を軸に高齢者を社会の中でどのように捉えるかの視点からのお話を頂きました。質疑では、成人した子供に対し、高齢者の親の訪問を義務付ける高齢者の権利保護法が話題の中心となり、罰則規定の有無や一人っ子政策との整合性などについての質疑が交わされました。(特任研究員・畑中綾子) |