2015年6月26日

第2回イブニングセミナー・リポート

<第2回イブニングセミナー・リポート>

イブニングセミナー第2回目のテーマは「高齢社会の活力と豊かさ:どう定義し、どう測るか?」。プレゼンターは社会心理学から菅原育子特任講師、公衆衛生学から村山洋史特任講師、都市工学博士課程の似内遼一さんの3人で、活力のある社会とは、豊かな社会とは、どういうことか。実証科学研究としてどのように測定し評価することができるだろうか。様々な領域で利用されてきた社会の豊かさや生活の質(Quality of Life)を測る指標の有効性と限界はどこにあるのだろうか等、それぞれの領域における考え方が示されました。後半はディスカッション。参加したGLAFSの三浦貴大特任助教は、「『コミュニティの活力』は多様な定義/要素があるようで、どういう視点からどのような点に注目するかについて、慎重にデザインする必要があると感じた。その上で、個々人に関する計測項目、地域/社会など集合に関する指標などで捉える方法や、アクションプランの達成度等、複数の指標などを組み合わせるなどして、多面的に捉えるのが現状では無難かも知れない。それらの知見が蓄積されることで,『生活の質』に近い形で『コミュニティの質』として適切な指標が提案できるように思える。個人的には,現状で計測が難しい指標をどのように計測するのか(計測手法)、抽出すべき要因をどのように抽出するのか(分析手法)、詳細/簡易的な『コミュニティの活力』の指標はどのように要約されるか(チェックリストの作成手法)などに興味があるので、今後もいろいろと勉強していきたい」と情報系の立場からコメントを寄せてくださいました。
eveningseminar20150626 写真奥左から都市工学博士課程・似内遼一さん、村山洋史特任講師、菅原育子特任講師。
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