2017年度は転倒による骨折で東大病院整形外科に入院し手術を行った60歳以上の男女患者さんの中、調査の同意が得られた33名のうち、23名のベッドサイド調査を行った。骨折につながる転倒の特徴や身体的および環境的要因をインタビュー形式で調査した(教員による事前挨拶後、学生1~2人体制)。さらに、ベッドサイド調査を行った23名中18名から退院6か月前後の自宅訪問調査の同意が得られ、9月からは本格的に自宅訪問を行い、転倒場所の検証や自宅へ戻ってからの生活の変化や転倒の恐怖などを調査した(9月2例、11月3例、12月2例で合わせて7例(8転倒例)、教員、学生2-3人体制)。これらの研究結果をまとめて10月に日本転倒予防学会@盛岡(口述発表:1件、ポスター発表:2件)、11月に国際シンポジウムAPRU@東京(ポスター発表:1件)の発表を行った。今後は退院後の自宅訪問調査を主に行いながら、新規紹介患者さんのベッドサイド調査と自宅訪問後1年目のフォローアップも進める方針である。 |