2016年7月25日

第4回 イブニングセミナー・リポート

<第4回 イブニングセミナー・リポート>

7月25日(月)に行われた第4回のイブニングセミナーは東京大学工学部化学システム工学科の水流聡子特任教授による「認知症高齢者と家族介護者の睡眠に着目した在宅療養継続支援」。睡眠の質に焦点を当てることになった経緯や研究方法、現時点での成果、現場への還元・実装等について、お話を伺いました。
コース生の福井千絵さん(医学系研究科健康科学・看護学専攻)は、セミナー終了後、「認知症をもつ人とその家族介護者の両者における夜間の睡眠状況を同時にデータ分析することにより、両者の相互作用が反映された結果を示すことができ、睡眠に関するよりよい支援への示唆を示していただきました。例えば、デイケアサービスを利用した日は、そうでない日に比べ、両者の睡眠時間が長くなるなど、日中のケア提供に関する示唆を得ることができたというものでした。このような睡眠に関するデータが、医療・介護・室内環境面へフィードバックされ、認知症をもつ人とその家族介護者の睡眠状況がよりよいものへ改善されることは、素晴らしいことだと感じました。在宅生活を継続したいと願う認知症をもつ人とその家族介護者へのよりよい支援の構築のため、今後も関連研究に注目していきたいと思いました」と語ってくれました。
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