柏市豊四季台団地フィールド演習：一人暮らし高齢者対象「懇談と昼食会」リポート

＜柏市豊四季台団地フィールド演習：一人暮らし高齢者対象「懇談と昼食会」リポート＞

10月8日、柏市豊四季台団地の一人暮らし高齢者を対象とした「懇談と昼食会」（豊四季台地区社会福祉協議会主催）が行われました。交流促進と友人づくりの機会提供を目的としたこの会は、今年で９年目。今年から参加資格を70歳以上としたにもかかわらず、196名もの方にお集まりいただきました。GLAFSの学生及び教員、産学ネットワーク「ジェロントロジー」のメンバー等、46名がスタッフとして参加。高齢者の方々の暮らしの状況や課題・ニーズを把握することに努めました。
演習の目的は以下の通りです。

• 実際に高齢者と接し、高齢者との対話の中から暮らしの状況や課題・ニーズを把握する手法やコミュニケーション方法を学ぶこと。

• 地域の住民の方や団体と連携してイベントを運営する手法を学ぶこと。

• 各専門分野からのアプローチを互いに学び、対話を通じてこれからのコミュニティ・超高齢社会のあり方について検討すること。

【第1部】
〈地域活動館・「なばな会」によるコグニサイズ〉
コグニサイズとは、国立長寿医療研究センターが開発した運動と認知トレーニングを組み合わせた
認知症予防プログラムのこと。この日は柏市豊四季台団地の地域活動館で活動している「なばな会」のメンバーの指導の下、200人弱の高齢者のみなさんが体験しました。コグニサイズの詳細はこちらから。

〈地域活動館・「午後の軽音楽」有志による演奏〉
昼食後は、「なばな会」と同じく、地域活動館で活動するシニアエレキバンドHKT+1の演奏で始まりました。プレイヤーも全員70歳以上の高齢者。最後は演奏に合わせて「知床旅情」などを全員で歌いました。

【第2部】

第2部では地域活動館で活動している3団体が企画した「交流カフェ」、「コグニサイズ」、「ふまねっと運動」のコーナーの他、㈱資生堂のご協力によって「いきいき美容教室」のブースが開かれ、メイクアップ法はもちろんのこと、顔の血行を良くするマッサージ法やオーラルフレイルを予防するための口腔内筋トレ法などが紹介されました。

GLAFSからは共同研究ごとに３ブースを開き、高齢者の日常生活の様子や、ニーズの把握に努めました。
GLAFSで企画したブースとその目的は次のようなものです。
　
（共同研究G1/G2/G3）
「住み替え双六」：IOG が作成した「住み替え双六」を使いながら、現在の暮らしやすさや、今後の居住環境に求めるものを聞き取りました。

住み替え双六

（共同研究G4/5/6）
「大人の遊び企画」：最新のテーブルゲームを体験してもらい、シニアの方がどの部分に面白さを感じるかを調査しました。

（共同研究G7）
「最新技術体験」：バーチャルリアリティやIoT（物のインターネット）など、最新の技術をわかりやすい形で体験してもらい、生活にどのような形で応用できるかを一緒に考えました。