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第3回 イブニングセミナー・リポート

<第3回 イブニングセミナー・リポート>

6月27日(月)に行われた第3回のイブニングセミナーには、映画監督の田中圭氏をお迎えし、田中氏が初監督を務め高い評価を受けているドキュメンタリー映画「桜の樹の下」を全員で鑑賞しました。この映画は、川崎市内の団地に住む高齢者を2年以上かけて追ったものです。その後、ドキュメンタリーの手法など、映画というメディアによる表現の特徴や、団地に住む高齢者を視ること、撮ることで気がついたこと、そして団地というコミュニティの特性についてお話しいただきました。
参加したコース生7名からも沢山の質問がなされました。コース生の長木美緒さん(工学系研究科)は、「制作にまつわるお話と実際の映画から、孤独や不安を確かに感じながらも、日々の小さな楽しみや喜びとともに力強くたくましく生きる人々の様子がうかがえました。団地の個室を「巣箱」と例える居住者の想いやその生活からは、高齢者、ひいては人間の複雑さが感じられ、人の幸せというのは単純でなく、不安や孤独と背中合わせで存在するものなのかもしれないと考えさせられました。また、田中監督の『彼らは誰に決められるでもなく、その時々に自分に合う生活を自ら選ぶ、豊かな生活をしている』というお話は、豊かさとは何なのか、改めて問い直すきっかけとなりました。今回は時間の都合上、映画は半分のみの鑑賞となりましたが、受け止め方が観客ひとりひとりに委ねられるよう、なるべく主観を混ぜず編集されたとのことでしたので、改めて全編をじっくり鑑賞してみたいと感じました」と感想を述べていました。
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