2020年1月11日

コアセミナー・リポート 釈徹宗先生、立川談慶師匠「日本人の死生観──死の物語りと笑い」

<コアセミナー・リポート 釈徹宗先生、立川談慶師匠
「日本人の死生観──死の物語りと笑い」>

釈徹宗先生

釈徹宗先生


立川談慶師匠

立川談慶師匠

1月11日に行われたコアセミナー特別講義では、宗教学者の釈徹宗先生(浄土真宗本願寺派如来寺住職、相愛大学人文学部教授、特定非営利活動法人リライフ代表)と立川談慶師匠をお招きし、「死の物語りと笑い」というテーマでお話しいただきました。
日本人の死生観は、仏教由来の部分が大きく、この死生観はさまざまな文化を生み出してきました。それは、葬儀や墓の形態だけでなく、浄瑠璃や落語などの芸能に至るまで、私たちの日常に脈々と流れています。
授業では、仏教の説法から生まれたという落語の成り立ちや、宗教という大きな物語が衰退してしまった現代において、「笑い」が人をどのように救っていくか等を釈先生にお話しいただき、その後、談慶師匠による高座、そして「死の物語りと笑い」についての対談という順で進行しました。釈先生の宗教学という枠に収まりきらない世界観や、慣れない場所にもかかわらず熱演してくださった談慶師匠の圧倒的な話芸に、参加者はみな釘付けに。GLAFS始まって以来の宗教の時間は、中身の濃い90分となりました。