2019年8月3日

2019 岩手県大槌町フィールド演習リポート

<2019 岩手県大槌町フィールド演習リポート>

8月3日~5日にかけて岩手県大槌町のフィールド演習を実施しました。
東日本大震災の発生から 8 年が経過し、津波の被害を受けた被災地では復興まちづくり事業は終焉を迎えようとしています。本演習では、この 8 年間の復興まちづくりの成果を深く知り、地域課題の情報を収拾することを目的に、住環境点検活動を実施し、地域住民の協力のもと、生活空間や地域社会の生活基盤の復興状況を確認しました。また、地域支え合いマップ等の取り組みからケア環境の実態を把握し、地域の物的環境・社会環境・ケア環境について、地域課題の構造化を行いました。
初日は大槌町の被災とハード面の復興を知るため、地域の町会長のガイドのもと現地見学を行いました。見学後は大ケ口多世代交流会館(コミュニティ・サポートセンター)で地域の活動団体からゲスト講師をお迎えし、地域コミュニティの現状の紹介や課題の提示をしていただきました。
翌日には安渡公民館と大ケ口一丁目災害公営住宅団地集会所で住環境点検活動を実施し、住環境について地域住民の意見や考えの聞き取りと、地域資源・課題を白地図へ書き込み、情報を整理しました。これらを通じて、地域コミュニティの課題とそれを支える体制の論点について考え、望ましい地域づくりのビジョンを探り、その実現のシナリオ案を作成しました。
最終日は地域の活動団体から迎えたゲスト講師に、作成したシナリオ案を発表し、ゲスト講師と意見交換を行いました。

演習内容

8月3日 13:00 大槌着後見学:大槌町中心部
教職員による解説
13:45 見学:安渡まち歩き
安渡町内会長による解説
安渡
15:00 講義:大槌町のコミュニティ支援の取組について
講師1 高橋伸也様 (大槌町コミュニティ総合支援室室長)
講師 2 五十嵐様・小豆嶋様(大槌町社会福祉協議会)
質疑応答
大ケ口多世代交流会館
16:00 準備
17:00 見学:大ケ口地域納涼祭
18:00 移動・夕食(18:30~ @さんずろ家)
21:00 ホテル着
8月4日 8:30 ホテル出発
9:00 現地到着・準備
9:30 調査:住環境点検活動
・まち歩きで確認した情報の書き出し
・住環境について住民意見の聞き取り
・地域資源・課題の地図への書き込み
安渡公民館/
大ケ口一丁目災害公営住宅団地集会所
12:00 休憩・昼食(弁当)
13:30 講義:被災地の地域交通の取り組みと課題について(釜石市)
・よくわからなかった点や深掘りしたい点をグループで整理
・質疑応答
大ケ口多世代交流会館
15:20 グループ作業
・これまでに得た地域に関する情報の整理
・地域課題の構造化
18:00 移動
18:30 ホテル移動
8月5日 9:00 ホテルチェックアウト
10:00 グループ作業
・今後の地域づくりのビジョン
・ビジョン実現のシナリオ案の検討
大ケ口多世代交流会館
12:00 休憩・昼食(弁当)
13:00 発表準備
14:00 発表会
15:00 片付け・帰京
初日に行われた現地見学