2019年3月9日

国内シンポジウム2019リポート

国内シンポジウム「超高齢社会において『地域』を考える」リポート

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2019年3月9日(土)、東京大学本郷キャンパス工学部2号館大講堂で、IOG/GLAFS国内シンポジウム「超高齢社会において『地域』を考える」が開催されました。
午前の部はGLAFS学生による共同研究の成果発表。午後からは㈳持続可能な地域社会総合研究所の藤山浩所長をお招きし、「地域を創りなおす」ための具体的な処方箋をお話しいただきました。
パネルディスカッションでは、信州大学の井上信宏教授から「田園回帰を支える生活保障」について、IOGの菅原育子特任講師から「都市部における持続可能な地域社会」について、それぞれ問題提起があった後、後藤特任講師の司会のもと、藤山浩所長と共に「持続可能な地元」はどのようにしたら創れるかを話し合いました。
参加者は125名。大変活発な意見交換がなされたため、終了時間が大幅に延長されました。

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パネルディスカッション「地域を創りなおす時代の生き方を考える」。左から後藤純特任講師、藤山浩所長、井上信宏教授、菅原育子特任講師。

午前の部(10:00~12:00)

開会挨拶 大方潤一郎(東京大学教授/高齢社会総合研究機構機構長)
■GLAFS共同研究成果報告
GLAFSでは学生が分野を超えてチームになり、高齢社会の重要テーマについて、実践・研究を行っています。本年度で5年目となる共同研究の成果報告と共に、残された課題や今後の方針について意見交換を行いました。

【各グループの発表テーマ】

G1「Age-Friendly Workplace の実現に向けて」:高齢者本人、企業、高齢者就労支援の現場への調査からみる「Age-Friendly Workplace」について

G2「要介護期における独居高齢者の在宅療養生活の継続要因」― 要介護度100 スタイル ―

G3①「弱らない・弱っても住み続けられる住環境のデザイン」― 転倒・骨折高齢者を対象とした調査 ―

G3②「要介護になっても暮らし続けられる住宅改修マニュアルづくり」

G4/5/6「高齢者のQoL向上のためのコミュニティ活動の調査とデザイン」

G7 「在宅高齢者のためのIoT活用による自立支援」

■プログラム教員、プログラムオフィサーからのコメント

午後の部(13:30~16:30)

■基調講演「地域を創りなおす時代」〜繋がりと循環の再生へ〜
講演者:藤山浩 (一般社団法人 持続可能な地域社会総合研究所所長)
■パネルディスカッション「地域を創りなおす時代の生き方を考える」
地域の再生へと向かうこの時代を生きる我々は、如何なるマインドセットを持って今後の生活を考えたいのか。田園回帰、生活保障や、都市部に移住してきた高齢者の生活をふまえた討論が行われました。総合的なディスカッションに限らず、アクションリサーチを行う際に気をつけたい点やジレンマにも焦点が当たり、アカデミックな視点からも勉強になったパネルディスカッションでした。

【登壇者】

藤山浩 (一般社団法人 持続可能な地域社会総合研究所所長)

井上信宏 (信州大学学術研究院社会科学系教授)

菅原育子 (高齢社会総合研究機構特任講師)

【司会・ファシリテーター】

後藤純(高齢社会総合研究機構特任講師)

■閉会挨拶
IOG2019_A4_flyer フライヤー(PDF 1.3MB)