2018年10月30日

第2回東京大学-ストックホルム大学群 合同ワークショップ「Multidisciplinary collaboration for sustainable development」に参加しました

<第2回東京大学-ストックホルム大学群 合同ワークショップ「Multidisciplinary collaboration for sustainable development」に参加しました>

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2日目のワークショップ

10月29、30日の2日間、スーパーグローバル大学創成支援事業による戦略的パートナーシップ大学プロジェクトの一環として、東京大学-ストックホルム大学群(スウェーデン王立工科大学、カロリンスカ研究所、ストックホルム大学)合同ワークショップが開催され、大方潤一郎機構長、飯島勝矢教授、GLAFS生4人が参加しました。
飯島教授は本郷キャンパス伊藤謝恩ホールで行われた初日のプレナリーセッション「Healthy aging(2)」でフレイルについて講演。2日目には8テーマに分かれてワークショップが行われ、飯島教授がオーガナイザーとなった「Healthy ageing and well-being: From social science aspects 」のグループで、GLAFS生たちが発表をしました。
当日のプログラムはこちらから。

【1日目】プレナリーセッション


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「Healthy aging(2)」の議長を務める大方機構長

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飯島教授の講演。演題は「To achieve healthy ageing and well-being: Multi-faceted action research of ”Frailty prevention”」

【2日目】ワークショップ

田中友規さん(医学系研究科生殖・発達・加齢医学専攻MD4)

発表テーマ:Community intervention with multidisciprinary collaboration for frailty prevention
 
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「私自身は今回のワークショップや研究テーマの方向性を定める目的で、昨年度ストックホルム大学に足を運ぶところから関わっていたので、この2日間が極めて盛会となり嬉しく思いました。また、国際的にも最前線の研究者達と研究を紹介し合う機会は大変刺激的であり、分野横断的な視点の重要性を新たにしました。今回、築いた関係性をより深め、今後の共同研究に発展させることで、国際社会に貢献し得る持続可能なアウトプットを目指していきたいと思います。」

松田弥花さん(教育学研究科総合教育科学専攻)

発表テーマ:Lifelong learning system in Japan and Sweden
 
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「29日と30日の両日とも参加させて頂きました。初日のプレナリーセッションは、多領域における先駆的な研究のお話を伺う貴重な機会でした。持続可能な社会に向け、人・社会・モノの構造やあり方について領域横断的に考えていくことの重要性を改めて認識しました。
2日目のサテライトワークショップでは、20名ほどの高齢社会に関心を寄せる人びとが集まり、終日にわたり医学、心理学、社会学、教育学などの幅広い視点から議論が交わされました。私は、これまでスウェーデンの生涯学習について研究してきた成果を活かし、日本とスウェーデンの生涯学習システムについて、比較の観点を交えながら発表しました。いくつも質問を頂き有り難かったと同時に、スウェーデン側の参加者は日本の公民館に特に関心を示してくれ、国際的な場で日本独自の文化を発信することの意義を実感いたしました。
2日間を通し、昨年度のワークショップ以来、1年ぶりに再会できた先生や、新たな出会いもたくさんあり、様々な方と交流を深め、有意義な時間を過ごさせて頂きました。ありがとうございました。」

寺澤さやかさん(教育学研究科総合教育科学専攻)

発表テーマ:Work-life balance in Japan
 
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「2018年10月29日〜30日に東京大学本郷キャンパスで開催されたストックホルム大学群との合同ワークショップに参加させていただき、サテライトワークショップである「Healthy ageing and well-being: From social science aspects 」で、個人研究の口頭報告をいたしました。このワークショップでは、スウェーデン側から5名、日本側から4名の研究報告があり、幅広い領域の最新の研究成果に触れ、大きな刺激を受けました。
私は「Work life balance in Japan」というタイトルで、自分の研究テーマである「不妊治療と仕事の両立」に関するインタビュー調査の結果を報告いたしました。国際ワークショップでの研究報告ははじめての機会でしたが、研究テーマの背景にあるジェンダーや雇用システムに関する日本の特徴を、どのように表現すると国外の方に伝わりやすいかといった観点から発表の準備をすることで、自分の研究についてより広い視野で捉え直す機会にもなりました。このような機会を得られたことで、より国際的・学際的な広がりを持つ研究をしていきたいという思いを新たにしました。」

駒沢行賓さん(工学系研究科都市工学専攻)

発表テーマ:Community development practice in suburban Tokyo
 
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「私が参加したセッション(Healthy aging and well-being)は、教育及び医学のバックグラウンドを中心に、職業的ストレス、フレイル、社会教育、ワークライフバランス、マクロ的な経済的分析など、多岐にわたる内容で展開されました。そんな中、人の生命力を、純化させた言葉で著してくれる研究には惹かれるものがありました。遠い北欧の地から、「人生は旅だ!」という90歳の老人が発した言葉を、仄かに香らせてくれるような、そんな研究が印象的でした。何より、同じ問題意識を持つ研究者同士が巡り逢い、談笑している風景は、どこか友を懐かしむような、心象的な雰囲気でした。ごく僅かな時間でしたが、参加した学生、研究者や教員の意外な一面が垣間見え、全員で「ゆびわっか」をしたチャームな姿も、一つのハイライトのように思います。この東京にあって、豊かなひとときであったように感じます。私たちよりももっともっと若い方達が、早いうちにこうした機会に顔を出されることを期待するばかりです。最後に、このような貴重な機会をいただき、また企画・準備・運営をされた方々、皆さまに、深く感謝いたします。」