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第8回 イブニングセミナー・リポート

<第8回 イブニングセミナー・リポート>

2月27日(月)に行われた第8回のイブニングセミナーは、中央大学文学部社会学専攻教授の天田城介先生による「この4半世紀における認知症当事者と家族・介護者のコミュニケーションと生活の変容」。

1990年代に自らフィールドワークした①施設介護 ②家族介護 ③高齢夫婦介護という3つのケース別に、認知症介護者が患者と「抜き差しならぬ関係」に陥っていく過程を紹介。それがこの20数年でどのように変容していったかをお話しいただきました。

参加したコース生の横内陳正さん(医学系研究科健康科学・看護学専攻)の感想は以下の通りです。

「今回のご講演では,天田先生がこれまで取り組まれてきた研究—認知症当事者と家族・介護者のコミュニケーション—を他分野の学生・教員にもわかりやすくまとめていただいたのとともに,その舞台裏まで明かしてくださいました。当事者の“自己否定”をきっかけに,当事者と家族・介護者の関係が,“抜き差しならぬ関係”へと変容していく過程,そして,お互いが良かれと思って行う行為が,さらにそうした関係を加速させていく“悪循環のループ”に陥るというお話は,大変印象深かったです。ただ,上述のような現象の切り取り方が可能であったのは,それが1990年代という時代背景にあったことに由来する部分が大きく,今後は「ポスト介護保険改革時代」という新しい時代背景を自覚しつつ,それに即した当事者と家族・介護者のコミュニケーションを明らかにしていく試みが必要とのご提言は,私たちが認知症をテーマに共同研究を進めていく上でも,大いに参考になりました」

evening seminar_8 天田城介先生(写真右奥)
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