2017年2月7日

第7回 イブニングセミナー・リポート

<第7回 イブニングセミナー・リポート>

1月30日(月)に行われた第7回のイブニングセミナーは、日本女子大学教授・一般社団法人日本ケアラー連盟代表理事の堀越栄子先生のお話で、「介護する人(ケアラー)に社会的支援を」。超高齢社会を迎え、これからは誰もが介護する・介護される時代であるにもかかわらず、ケアラーを支える仕組みがないため、その多くは身体的、精神的、経済的な負担を抱え、孤立感や不安感を感じています。
先生からは、2010年に行われた「ケアラー(家族など無償の介護者)を支えるための実態調査」のデータをもとに、彼らがどんな不安を抱えているか、どんな支援を求めているか、ケアラーを支援する市民の活動、英国の場合等々、多くの問題を提起していただきました。
参加したコース生の安藤絵美子さん(医学系研究科精神保健学分野)は、「介護だけではなく療養の担い手とすると、年齢や立場を超え誰もがケアラーとなる可能性がある。しかし、ケアラーへの支援が手薄で、健康・経済・孤立など複合的かつ深刻な問題を抱えていることを貴重な統計資料で示していただけた。ケアラーの現在の困難のみならず、学業支援やキャリア形成など、ライフコースを視野に入れた支援が必要であり、又その内容も多岐にわたる。GLAFSのような分野横断型の取り組みがケアラー支援に資するのでないかと考えた」との感想を寄せてくれました。
eve20170130 堀越栄子先生(写真右奥)
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